HyperX QuadCastを購入するまではヘッドセットマイクを使っていた。
しかしながら、音質は良いとは言えず、籠った声に聞き直されることもしばしば。
そんな悩みを解決すべく、HyperX QuadCastを購入。
2019年6月に発売されたとはいえ、まだまだ現役で使えるHyperX QuadCast(コンデンサーマイク)をレビューしていく。
後継機種も発売されてはいるが、より安いマイクとなるとQuadCastになる。
今更ではあるが、購入してから4年以上経っていたため、改めてメリット・デメリットを洗い出していく。
AOです。ガジェット・家電のレビューを中心に執筆。X(旧Twitter)やっています。
コンデンサーマイクとは
そもそもコンデンサーマイクって何ぞやと。
簡単に言えば、音をクリアに、細かく拾うことできる、高感度マイクだ。
つまり、配信はもちろん、ボイスチャットなどを頻繁にする人にとっては必須アイテムとなる。
ファンタム電源が必要だったりするけど、HyperX QuadCastはUSBから電源を直接給電されているから不要だったりする。
HyperX QuadCastの基本スペック

基本スペックは下記の通り。
マイクタイプ | コンデンサーマイク(エレクトレット式) |
極性パターン | 4種類(ステレオ、無指向性、カーディオイド、双指向性) |
周波数特性 | 20Hz ~ 20kHz |
感度 | -36dB(1V/Pa @ 1kHz) |
サンプリングレート | 48kHz |
ビット深度 | 16-bit |
接続方式 | USB Type-B to Type-A(USB 2.0) |
モニタリング端子 | 3.5mm ステレオヘッドフォン出力 |
対応OS | Windows、macOS、PS4/PS5 |
内蔵機能 | タップミュートセンサー、ゲインコントロール、ショックマウント内蔵 |
極性パターンとか周波数特性とか書いてるけど、全然わからなくて大丈夫。
とりあえず、感度・音質ともに高いレベルの所にあるということ。
HyperX QuadCastの特徴

HyperX QuadCastの特徴は以下の通り。
- 4つの極性パターン(指向性)の豊富さ
- タップミュートセンサーとLEDインジゲーター
- 内臓ショックマウントとポップフィルター
- 視覚的に分かりやすいゲインコントロール
- USB接続のみですぐに使用開始することができる
それぞれ解説していく。
HyperX QuadCast 4つの極性パターン

他のマイク、特にゲーミング向けのマイクには単一の極性パターンに限定されていることが多い。
しかし、HyperX QuadCastには4つの極性パターン、収音方法が搭載されている。
- ステレオ:左右の音を分けて録音でき、音楽やASMRなどに適している。
- 無指向性:マイクの周囲360°からの音を均等に拾う。複数人での会話や環境音の録音に適している。
- カーディオイド(単一指向性):マイクの正面からの音も最もよく拾う。ボイスチャットや配信、ボーカル録音などに適している。
- 双指向性:マイクの全面と背面からの音を拾う。側面からの音を抑制するため、対談や楽器の録音などに適している。
通常使用する分にはカーディオイドにしておけば問題ない。
HyperX QuadCast ミュート方法


通話中、家族に話しかけられたり、くしゃみをする時など直ぐにミュートしたい時がある。
HyperX QuadCastはマイクの天面を軽くタップするだけで瞬時にミュートすることができる。
尚且つ、マイク内部の赤いLEDが消灯することでミュート状態が視覚的に良く分かる。
さらにミュートする際のノイズなどは通話相手には聞こえないため、不快になることもない。
特にマイクアームを使っている人なら、物理ボタン押し込みだと不安定な操作になるため、タッチ操作でのミュートはスムーズな操作感に繋がる。
HyperX QuadCast 内臓ショックマウント・ポップフィルター


他のマイクでは別売りのアクセサリーとして用意されていることが多いショックマウントとポップフィルターだが、HyperX QuadCastには標準で内臓されている。
- ショックマウント:デスクからの振動や衝撃音を軽減
- ポップフィルター:破裂音(ぱ行)を軽減
追加の出費やセッティングの手間がなくなる。最高じゃん。
HyperX QuadCast ゲインコントロール

マイク下部にゲイン調整ノブがあり、簡単にマイクの感度を調整することが可能。音量調整ノブだと思って問題ない。
ミュート操作と同様、直感的に操作できるし、音量バランスを即座にいじることができる。
USB接続のみで面倒な設定不要で即使用開始

冒頭にも書いた通り、本来、コンデンサーマイクにはファントム電源というのが必要となる。
しかし、USBで接続することにより、USB給電しつつ、接続も完了するという一石二鳥な仕組み。
これにより、ミキサーなど他の機材が不要となる。
HyperX QuadCastが届いたその日にUSBで接続するだけで即使用可能だ。スピード感が嬉しい。
HyperX QuadCast実際に使ってみた感想
音質の良さに感動

まずは音質の良さにかなり驚いたのを覚えている。
以前使用していたヘッドセットマイクとは比べ物にならないくらい良かった。
いつもボイチャしている友人にどのマイクを使っているのか聞かれるくらいには音質が改善した。
音が籠ることもなければ、聞き返されることもかなり減った。
さらに言えばキーボードの打鍵音やエアコンの音など、周囲の環境音をシャットアウトしてくれる。
機能性が抜群に良い
特徴の所にも記載した通りだが、タップミュート機能やLEDインジゲーター、内臓ショックマウントなど機能性が最強。
俺はマイクアーム使ってるから、タップミュートは本当に助かる機能。物理ボタンだとどうしてもマイクアームが不安定に動いてしまうから。
そしてLEDの点灯状態でミュート状態が一目でわかるもの強い。
指向性パターンが4つあるけど、カーディオイド以外使ったことが無い。これに関してはボイチャでしか使わないから仕方がない。
HyperX QuadCastのメリットとデメリット

メリットは上記に散々書いてきたけど、一応まとめておく。
デメリットを考えてみたけど、記載した2点くらいしか思い浮かばなかった。
付属のスタンドを使う場合、コンパクトなデスク環境だと場所を取るくらいには大きいと思う。
マイクスタンドを使えば問題はないし、取り回しも良くなるからマイクスタンド推奨。
存在感として、LEDが赤色一色に光る為、デスク環境的に合わない人もいるかもしれない。こればかりはどうしようもない。
価格帯だが、機能面を見ればかなり安価だとは思う。けれどエントリーモデルという視点のみで見れば高価かもしれない。
ただし、購入して後悔するような性能ではないことは確かである。
どんな人におすすめか
HyperX QuadCastは、高音質でありながら手軽に使えるのが魅力のコンデンサーマイクです。特に、以下のような方に自信を持っておすすめできます。
ボイスチャットやゲーム配信を始めたい初心者

「ゲームしながら友達と高音質で会話したい!」「気軽にゲーム配信を始めてみたいけど、マイク選びで失敗したくない…」そう考えている人に、HyperX QuadCastは最適だ。初期型で安いし。
一般的なヘッドセットマイクでは拾いきれないクリアな音声を届けられるため、あなたの声が相手により鮮明に伝わる。また、複雑なミキサーなどの機材は不要で、USBケーブル1本でPCに繋ぐだけですぐ使えるため、機材に詳しくない初心者の方でも安心して、その日からつける。タップするだけで瞬時にミュートできる機能も、ゲーム中や配信中にパッと音声を切りたい時になくてはならない存在になる。
高音質でオンライン会議に参加したいビジネスパーソン

在宅勤務が増え、オンライン会議の機会も増えた今、「自分の声が聞き取りにくいと言われる…」「生活音が入ってしまう…」といった悩みを抱えているビジネスパーソンもいるのではなかろうか。
HyperX QuadCastなら、あなたの声をクリアに届け、オンライン会議でのコミュニケーションを円滑にすること間違いなし。内蔵されたショックマウントとポップフィルターがデスクからの振動や破裂音を軽減してくれるため、よりプロフェッショナルな印象を与え、仕事できるアピールも可能に。
手軽に高音質マイクを使いたいが、複雑な設定は避けたい人
「マイクの音質にはこだわりたいけど、オーディオインターフェースやミキサーなど、専門的な機材を揃えるのは面倒…」「パソコンの設定が苦手だから、簡単に使えるマイクが良い」と感じているあなた、HyperX QuadCastを買うしかない。
USB接続のみで電源供給から音声入力まで完結するため、面倒な配線やソフトウェアの設定はほとんど必要なし。PCに挿すだけで高音質な音声環境が手に入る手軽さは、忙しい現代人にとって大きなメリットだ。音量調整もマイク下部のノブを回すだけなので、直感的に扱える。
最後に
何度も記載するが、HyperX QuadCastを買って後悔することはないと思う。
音質、機能面での悩みはなくなり、配信・ボイスチャット・オンライン会議などどの場面でも使える。
音声環境をアップグレードするならまずはHyperX QuadCastを試してみてほしい。